たいやきの中身

感想文。前半ネタバレ無し、後半ネタバレ有りで書いてます。因みにクリーム派。

ゼノブレイド2の感想

皆さんどうも。たいやきです。

今回はタイトルの通り「ゼノブレイド2」をクリアしたので感想を書いていきます。名作と名高いこの作品、楽しみな反面、ハードル上げすぎて大丈夫か?という不安もありました。まぁこれが杞憂だった訳ですが…。

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いいですよね、ホムラとヒカリ。自分はどちらかというとホムラ派ですが、一番好きなキャラはハナです。

 

ネタバレ無しの感想

雑~にネタバレ無しの感想を先に書いていきます。

まずこの作品を語るうえで欠かせないのが、独特な世界観とゲームシステムです。

世界観に関しては公式HPの『物語』に書いてある通りのファンタジー作品なのですが、

ゼノブレイド2 : 物語 | Nintendo Switch | Nintendo

ゲームシステムに関しては、上記HPの『戦闘』やゲーム中のチュートリアルをやっても完全に理解できないような複雑さがあります。なんならストーリーの8割チュートリアルで、自分が理解した頃には最終話目前でした。

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マジでこんな感じ。理解した気はする。

しかしこの物語と戦闘がとてつもなく面白い。本当にやって良かったと思える作品でした。

物語に関しては、王道of王道で、笑いあり涙あり、少年漫画の様な熱い展開などを盛り込んだストーリーとなっています。皆の幸せを願い楽園と呼ばれる伝説の地を目指す主人公レックスとそのキッカケとなる天の聖杯ホムラ、そして純粋なレックスに惹かれる仲間達。とある理由で天の聖杯を狙う敵達。天の聖杯を危険視する人達等々。様々な思惑が交錯する中、レックス達はどう成長していくのか、果たして楽園に辿り着けるのか。といった様なお話。

ここでは語り足りないネタバレ有の感想を後述しますので、既プレイの方は是非最後までお読みください。オタク全開です。

戦闘に関しては、アクションとコマンド制バトルの中間といった感じで、基本はオートアタックで攻撃して、要所要所で”アーツ”と呼ばれる技を使い、ゲージを消費して必殺技を繰り出すという流れです。

こう書くとかなり簡単そうに思えますが、実際ここに書いた通りのことをしたところで本作の戦闘に関する情報の1割程度でしかなく、必殺技を撃った上で”コンボ”と呼ばれるものを駆使したり、”属性玉”や”チェインアタック”という独特なシステムを利用してすごいダメージを一気に叩き出すといった頭脳的プレイも必要になり、正直めちゃめちゃ混乱します。説明できんからやってくれマジで。

ですが、このややこしいシステムを理解して考えながらバトルをしていくと、死ぬほど気持ちいい瞬間があり、マジですごいダメージをバン!と出した時はイキます。こうして市場に出回っているということは、法律には引っかかっていないようですので合法ドラッグです。

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なんかすごいダメージ。出したダメージ量で経験値も加算されるという嬉しいおまけも。

と、言ったようにゲームとして必要とされるストーリーもシステムも面白かったよってことを伝えたのですが、BGMや様々な種族のキャラクター達も魅力的で、名作の名に恥じない出来だったのでまだやったことのない方は是非やってみてください。飛ぶぞ。

 

 

 

 

 

ネタバレ有りの感想

 ここから先はネタバレを含む感想になります。未プレイの方はここから先を見ずにブラウザバックしてGEOなりTSUTAYAなり行って本作品を買ってきてください。お願いしますなんでもしますから。

 それと、あくまでも個人的見解、主観的な感想を連ねていくので、解釈違い等で気分を害する可能性もありますのでご了承ください。

 

さて、早速物語の感想です。

1話~2話に関しては、世界観や各キャラの紹介といったようなパートで、良くも悪くも起承転結の起といったところ。入りとしてはまぁ少し面白いかなってぐらいで実はそこまでハマってはいませんでした。正直メレフとカグツチがスペルビア最強()って感じたりしてて穿ってましたね。といってもハナの登場シーンは胸に矢を受けてしまいましたが。後、クソでけえ鳥と恐竜とゴリラ、おめえらマジで後でしばくから覚悟しとけ。

そして来る3話。ヴァンダムが登場したとき「なんだこのおっさん!?」って言葉が出てしまいました。マジで最初こいつ悪役だと思った。そういやジークの初登場もこの回ですね。なんやかんやあって3話のラスト、ヴァンダムのおっさんが死んで泣きました。ええ、そりゃもうボロボロと泣きましたよ。「お前の戦を戦えぇええええ!!!」。そんでもってヒカリ登場泣きました。熱すぎて泣きましたね。こんなん誰でも燃える展開やろ。後、BGMズルい。counter attackのイケイケオセオセ感も好きなんですけど、drifting soulの哀愁と熱を併せたなんとも言えない感じも好きなんですよね。語彙力が足りん。

ゼノブレ2のターニングポイントと言っても過言ではない3話が終わり、ヒカリの登場で動き出す物語。4話5話6話と良い話は多いのですが、大きく動くというよりは徐々に世界の核心に近づいていくという感じで比較的ゆっくりと話が進んでいきます。

そして6話ラストからの7話、レックスの大きな挫折と成長、ニアの覚醒など見所がたくさんある中、7話ラストでの「君の全てをオレにくれーーーーーーー!!!」、めちゃ泣いた。君の全てをオレにくれもそうなんだけど、この流れ全体でのレックスのセリフが凄まじく、男らしさといいカッコよさといい、それでいて感情的な下野紘の演技力に圧倒されました。声が裏返るところとか本当に度肝抜かれましたもん。そしてプネウマ覚醒、本気シンとの対決と何もかもが桁違いの熱さで死にました。ここから先は天国からプレイしています。

物語も終盤、8話から怒涛の展開となります。8話ではモルスの地に落ちてシンと脱出を試みることになるのですが、その廃墟的なステージや敵の正体、かつて栄えたイーラの地の姿等心に刺さるような展開が続きます。何よりここで一番印象深いシーンといったらやはり〈約束〉ですよね。まさかここでの伏線があんなことになるとは…。まぁここらへんからこの世界の核心部分に近づくにつれ闇が深くなっていき、無茶苦茶引き込まれることになるのですが、イーラ側にも事情があっていたたまれない気持ちになります。なんならマルベーニにも色々あるしさ…なんなんこの感情…。

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ホムリ(ヒカラ)ちゃん。別名プネウマ。自分は呼び方をホムラにしましたが皆さんはどちらにしましたか?

苦しい展開が続く中9話、イーラメンバーやマルベーニとの決死の戦い(ここでレックスとイーラ側が戦ったのはシンだけになるけど)。畳み掛けてくる各主要キャラ達の思いや必死さ、過去、関係、感情、あらゆるその人をその人たらしめる”心”を描き、消えゆく。その命の儚さも、最期と共に想いを繋がれてこそなんだなってつい感傷的になりましたね。ここでのベストシーンはシンがニアに言った「悪くなかったろう?」です。ちなみに9話ラストは言わずもがなずっと泣いてました。

第九話 雨 のサブタイトルが終わり、最終話。あのー、なんていうんだろ、なんかいきなりなんだけど、ガンダム始まった?とてもSFチックな展開に。突然の展開に驚愕しますが、これまでの散りばめられた伏線から、つい納得してしまうこの妙。すげえ(語彙力皆無)。このトンデモ展開からの楽園到着。正直度肝抜かされました(2つ目)。マジで絶望、廃墟、なんもない、オワタ。それでもとレックス一行は鐘の鳴る方へ向かいますが、この間プレイヤーである自分は涙と共にコントローラーを投げ出そうかというぐらい絶望してた。ほんと精神的に弱いのでこういう絶望突きつけられると死んじゃう。しかも教会の下で見せられた幻覚でもう墓場に片足丁寧に入れました。そしてそしてこの世界の”神”たる創造主クラウスとの対面、語られる真実、これだけの絶望を突き付けられたレックスが放った言葉が「ありがとう オレたちを生んでくれて」。もうね、感服。因みにレックスが神に会ってしたかった”答え合わせ”、それは奇しくもクラウスが持っていた答えがレックスという存在によって変えられたから同じ答えに辿り着いたのかなと思うと、この世界はレックスを中心に回っていたのではないかとも思えてしまう。ありがとうレックス。

最終話ラスト、メツとの戦い。メツも結局このどうしようもない世界に狂わされてしまった人(ブレイド)の一人だったのだと思うとどうしようもなく恋しくなってしまった。この時に行われたレックスとメツとの対話が、ああ、本当にレックスが主人公でよかったと心の底から思いました。「あんただってそうやって進んできたんだろうに!!」はこの世界を全て形容したかのようなセリフで心打たれましたね。

戦いも終わり、ようやく終わったかと思ったらまた一難。世界樹が崩れ、それを阻止する為に動く一同だがしかし…。そしてホムラヒカリとのお別れ、ヒカリとハナとの約束。「もう一人でも大丈夫だね」や「約束したんですも」など見所のシーンを切り抜き始めたら多分ここの流れ全部になるんじゃねえかってぐらい凄まじいラスト。ハナに手を出すとことかプネウマが脱出艇の操作するとことかもうね…。そして辿り着いた”楽園”。そこには一緒に行くはずだったホムラとヒカリの姿は無く…。ゲームの終わりとともに流れるエンディング、スタッフロール、エピローグムービー。エンディング曲の歌詞も相まってエモさが天元突破し自分はゲロ吐いちゃいました。ただ、個人的にはコアクリスタルが黒いまま終わりであってほしかったなと思ってます。やっぱり歌詞的にはお別れしても尚君に伝えたい想いがあるという形で終わらせてほしかったしコアクリスタルが残っているということは…的な希望を持たせたままの方がなんかしっくりきたかなと(早口)。でも皆幸せならそれでいい!もう最高のハッピーエンド!

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終わった後、タイトル画面を見て消滅しました。

いやあ、ほんと良かった。良かったです(こなみ)。因みに最終話のラストからずっと涙と鼻水が止まらず溺死しました。地獄からこの記事書いてます。

 

ただ、これだけ褒めたけど実は苦言を呈したいこともあって、まぁストーリーに関しては皇帝の自爆ダイブとかレックスの過去のこととか納得いかない部分があったにしろ飲み込める内容でしたが、サブクエストの多さ(これに関してはやり込みたい人には嬉しいこと)や地形の悪さによる弊害、操作性が悪く感じたり、フィールドスキルの要求、ブレイド同調のガチャシステム等のゲーム部分が目立って悪かったかなと思ってます。

サブクエストの多さは、サブクエスト全部やってたらメインストーリー進まないレベルで多すぎる上にありきたりな内容ばかりでやる気も削がれる気がしました。途中からサブ関連全部すっ飛ばしてメイン進めてたので中にはいい内容のものもあるかもしれませんが、個人的には苦痛でした。

地形の悪さによる弊害、というよりセミオープンワールド且つシームレスバトルによる弊害というべきなのかな?では、とにかく足場の悪さによって落ちて死んだり、回復ポットが取れなかったり、逆に敵が落下死してアイテムが取れなかったりとバトルでストレスを感じることがありました。ボス戦ではこんなことは無いんですけど、雑魚戦だとどうしてもね…。

操作性の悪さ、フィールドスキルの要求、ブレイドガチャに関してはそのままの通りなのですが、ゲーム性故仕方なしと言われたらどうしようもない感じ。いや、ブレイドガチャに関してはなんとかしてくれ。

 ただ、戦闘に関しては本当に面白くて、コンボや属性玉を理解したあたりからマジで世界が変わって、いつしか「もっと強い敵出てこねえかなあ」と思ってしまうぐらい一戦一戦が楽しくなってました。サイヤ人かな? あれだけ複雑なことやらせといて、不快感ではなく快感にしてくれるんだから凄い。

 

 

 

 

と、感想をクッソ長々と書いたところでとりあえずは終わりにしようかなと思います。総評としましては、今後も記憶に残るであろう名作というぐらい良い作品でした。ゼノブレイド2本当にありがとう。

一応、DLCで黄金の国イーラという過去編という名の続編があるのでそちらもプレイしていこうかなと思ってます。終わったらまた感想書こうかな。

 

それではまた。